●「ジェンダー」を男女共同参画基本計画に盛り込むべきか否か
男女共同参画基本計画 「ジェンダー」めぐり攻防 安倍氏問われる手腕政府の「男女共同参画基本計画」をめぐり、政府・自民党内で激しい駆け引きが始まった。今後十五年間の政府の指針となるもので、猪口邦子男女共同参画担当相は年内の閣議決定に強い意欲を示しているが、自民党の一部は、現行の基本計画が教育現場を混乱させたとして「ジェンダー」の表記を削除するように要求。年末にかけて攻防は激しさを増しそうで、「調整役」となる安倍晋三官房長官の手腕も問われている。
逢沢一郎幹事長代理 「男女共同参画社会には賛成だ。ただ、ジェンダーというあいまいな言葉が独り歩きし、教育現場がどんなに混乱したか。ジェンダーの五文字は絶対に認められない」
猪口氏 「ジェンダーとジェンダーフリーは違う概念です。もし自民党がジェンダーを無理に削れば、手痛いしっぺ返しにあいますよ」
十二日午後、自民党の「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム(PT)」座長として内閣府を訪ねた逢沢氏は、猪口氏と激しい応酬を繰り広げた。
PTは「男らしさ」「女らしさ」を否定するジェンダーフリー教育の実態を調査。平成十二年に策定された現行計画に盛り込まれた「ジェンダーに敏感な視点を定着させる」との文言が恣意(しい)的に解釈されたことが、教育現場の混乱に拍車をかけたと結論づけている。
PTでは「ジェンダー」を「社会的な性差別」などに言い換えるように求めていく考えだが、猪口氏は、男女混合騎馬戦などを「非常識な例」として明記することを条件に「ジェンダー」を盛り込む考えだ。
基本計画をめぐっては、藤野真紀子、佐藤ゆかり両氏ら新人議員有志がジェンダーの正しい理解の徹底を求めた上で、猪口氏を後押しする提言をまとめるなど自民党内でも意見が割れている。
注目されるのが、もともとPTを主導してきた安倍氏の動向。「ジェンダーの独り歩き」に懸念を抱いていることは確かだが、十二日夕に逢沢氏らが訪ねた際は、「ご指摘の視点を敏感に感じながら関係省庁と調整したい」と述べるにとどめた。
猪口氏の気持ちはわからないでもが今はジェンダーという言葉を入れるべきではないな。
これからはまず政策ありき、数十年後には国民にその言葉の本質も理解されるだろう。
今はハードフェミニスト・ジェンダー狂信者の所業のせいでマイナスイメージが強すぎる。